再開.1

「ごめん、待ったよね?」

「いやいやいま来たとこだよ」

「そう、よかった」

「しかし久しぶりですね」

「ほんと、お久しぶりです」

「おかたいなぁ」

「ほんとだねぇ」

「......ちょっと痩せた?」

「え?そう?」

「いや褒めてないぞ、飯食ってるか?」

「そりゃあ、もう」

「うむ」

「じゃ今日はごちそうになりますね」

「えっ」

「あ、厳しかった?」

「......月末だぞお前」

「分かってるよ、冗談だって」

「分かった分かった、払うよ」

「大丈夫?無理してない?」

「任せなさい」

「ではお言葉に甘えて」

「よし、じゃ行こう」

「どこ?」

「駅前すぐの......ほら!あそこだよ」

「あ、入ったことない所だ」

「俺もない」

「ないんだ」

「予約入れたから」

「飲み放題とか、いつまで学生気分なんだ!」

「時事ネタかよ」

「えーでも、飲み放題かー」

「いいだろ学生気分で」

「んー」

「よし、入るぞ」

 

二名様ですかー

 

「はい」

 

では奥の席にご案内しまーす

 

「あ、掘りごたつだー」

「大概そうだろ」

「いやーでも居酒屋って、初めて来たかも」

「そんなやつ居るかよ」

「居るんですよ」

「あー、でもまぁ、そっか」

「......お、おしぼりじゃん」

「だね」

「......」

「......なに、ニヤニヤして」

「いやさ」

「キモイよ正直」

「......何飲む?」

「先決めていいよ」

「俺は生です」

「じゃーねー...」

「つまみは、唐揚げと枝豆で」

「勝手に決めないでよ」

「ん、すまん」

「じゃーカシスオレンジと、ピザ食べたいんだけど」

「好きにして」

 

はい、おうかがいしまーす

 

「カシスオレンジとミックスピザと後」

「生と、あと鳥唐と枝豆で」

 

はい、カシオレひとつ生ひとつ......

 

――――――――
―――――
――…

 

「遅いな」

「混んでるしね」

「土曜だもんなー」

「しょうがないしょうがない」

「あ、お手拭き」

「ん?」

「つかんないの?」

「もう子供じゃないんですよ」

「そっか」

「あ、来たかも」

 

熱いんでお気を付けください

 

「なんでつまみからなんだよ!」

「ワロタ」

「お通しもまずいし、もうここ来ねーわ」

「悪酔いしないならいいじゃん」

「でもさー......」

「ん?」

「......」

「したかったんだ?」

「そりゃそうだろ」

「全然目、合わせないよね」

「......」

「お酒飲むと、もっとずかずかしてくるのにね」

「かんけーねーだろ」

「......」

「そうだ、そっちでは上手くやってんのか?」

「なにが」

「......長野だったか、友達はできましたか?」

「んー、それなり、だね」

「そうすか」

「もっと聞かないの?」

「生が来てからにします」

「そうですか」

 

コトッ

 

「来たよ、生」

「ほんと最悪だよ!絶対来ねーわ!」

「じゃ、乾杯しましょ」

「おう」

 

「「乾杯!」」

 

「いやー美味いねほんと」

「おいしー」

「これはサッポロだな、常連になるわ」

「おつまみ残ってたらもっと最高だったよね」

「言うな」

「うん、おいし」

「......」

「......」

「......そのネックレスさ」

「ん?」

「どうしたの?そんなのするタイプだっけ?」

「あーこれはね、貰いもんなのよ」

「へぇ!誰から?」

「話すと長くなるぞ」

「どうぞ」

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